【機材レビュー】SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G は野鳥撮影にもってこいのレンズ
SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G
かねてから野鳥撮影用に超望遠レンズが欲しいと思っており、Eマウント用に「SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G」を購入しました。
既に3か月ほど使用したので、簡単にレビューを行っていきたいと思います。
YouTubeにもレビュー動画をアップしています。
レンズの簡単な紹介
スペック
ワイド側が200mm、テレ側が600mmの超望遠ズームレンズ。
絞りはテレ端でF6.3と、この焦点域のレンズでは比較的普通の明るさです。
高性能レンズであることを示す「G」が与えられています。
もっとも、より上の「GM」もありますが……。
インナーズーム方式を採用しているため、鏡筒の長さが変化しません。
また、野外撮影には嬉しい防塵・防滴に配慮した設計になっているとのこと。
※ただしSONYお得意の「配慮した設計」なのであしからず……。
機能
三脚座を搭載しており台座部分は外すことができます。
三脚座自体は取り外せませんが、場所はずらせるため手持ち撮影時にも邪魔になりません。
なおアルカスイス互換等ではないため、私は雲台用のプレートを付けています。
レンズ本体にはストラップホールがあります。
私はピークデザインのアンカーを取り付けています。
AF/MF、フォーカスリミッター、手振れ補正ON/OFスイッチのほか、
手振れ補正モード切替スイッチを搭載しています。
また、上下左の3か所にフォーカスホールドボタンが搭載されており、カメラ側で好きな機能に割り当てて使用できます。
付属品
前後レンズキャップ、フード、簡易ケースが付属しています。
ケースはそこそこ厚手ですがあまり使わないかな……。
良い点
実際に野鳥撮影等で使用してみて良かった点をあげていきます。
インナーズーム方式の採用
スペックで記載したようにインナーズーム方式を採用したレンズです。
ズームの際に鏡筒が伸び縮みしないため、重心の変化もほぼありません。
そのため手持ち撮影時でも、非常に安定して快適に撮影を行うことができます。
もちろん三脚使用時にも雲台のバランスが崩れないため便利です。
高速なAF
「G」レンズなだけあって、AFが非常に高速です。静音性も素晴らしい。
ただこれはボディの問題でもありますが、野鳥にはリアルタイム瞳AFが動作しません。
α1には鳥用の瞳AFが搭載されるようなので、α7S IIIもアップデートで対応しませんかね……。
ストラップ装着可能
レンズ本体にストラップホールがあり、ストラップを装着することができます。
手持ち撮影時に一旦両手を空けたい場面などもあるため、個人的には非常に便利です。
重量のあるレンズの場合、カメラ側にストラップをつけるとマウントに多大な負荷がかかるため、レンズ側で支えられるのはありがたい。
悪い点
次は悪い点をあげていきます。
性能的には悪い点はほぼ見当たらないため、それ以外の欠点といった感じです。
価格が高すぎる
この記事を書いている時点で最安値で「22万円」前後と比較的高価なレンズです。
焦点距離は短くなりますが「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN Eマウント」が「10万円」前後。
マウントアダプタ使用前提ですが、似た焦点距離の「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary キヤノン用」が「11万円」前後。
以上のようなサードパーティー製と比べると、倍近い価格であることが分かります。
純正であるということと高い性能を加味して考えると決して高価という訳ではないのですが、もう少しお安くして欲しいというのが正直な感想です。
収納サイズの大きさ
インナーズームである弊害として収納サイズが比較的大きいため、防湿庫のサイズ、空きに注意が必要です。
これを機に機材を整理するのもいいかもしれません。
その他
細かい点としては、三脚座がアルカスイス互換等になっていれば便利かな……。
いずれにせよ、性能面で悪い点はほぼ見当たらないレンズです。
サンプル・作例
実際にこのレンズで撮影したサンプル・作例です。
ボディはすべて「α7S III」を使用しています。
スチル
動画
まとめ
非常に高性能な超望遠レンズ
今回はEマウント用レンズ「SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G」のレビューでした。
全体的に見て使いやすさ、AF性能、高画質と非常に高い性能を持つレンズであると感じます。
欠点らしい欠点もなく、さすがは高性能「G」レンズなだけありますね。
野鳥撮影だけでなく飛行機撮影等、超望遠域が必要な場合は購入して損のないお勧めできるレンズです。