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【機材レビュー】OLYMPUS ドットサイト照準器 EE-1 は正直微妙だった

ドットサイトとは何ぞや?

ドットサイトとは主に銃などに取り付ける、狙いを定めるための装置です。

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それだけ聞くと「カメラと何の関係が?」と思われる方もいるかもしれません。

 

実はドットサイトをカメラに取り付けると、超望遠レンズ使用時に被写体を追うのが非常に楽になります。

実際にNIKONOLYMPUSなどのカメラメーカーもドットサイトを発売しているのです。

 

今回はOLYMPUSが販売しているドットサイト「OLYMPUS ドットサイト照準器 EE-1」を紹介します。

ただしタイトルに書いてある通り、正直微妙です……。

 

YouTubeにも動画をアップしています。

 

 

OLYMPUS ドットサイト照準器 EE-1

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簡単な紹介

ポップアップ式のドットサイト

ポップアップ式になっており、スイッチをスライドすることでスクリーン部分が展開されます。

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これが→こうなる

電源をONにしていた場合でも収納時にはOFFになるようです。

 

ホットシューに装着可能

そのままホットシューに装着することが可能です。

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明るさ調整

電源ダイヤルがターゲットマークの明るさの調整も兼ねており、1~5段で調整が可能です。

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なおターゲットマークの色や形の変更はできません。

 

ターゲットマーク位置調整

ターゲットマーク位置は縦方向、横方向のそれぞれのダイヤルで調整します。

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付属品

電池(CR2032)とケースが付属しています。

説明書によると電池はテスト用とのこと。

電池蓋を開ける際に細いピンのようなものが必要です。

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電池はよくあるこんなのです(写真は別途買ったもの)

ケースはカラビナ等に通せるよう、マジックテープ式のベルトがついています。

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ケース裏に短いベルト付き

 使い方

使い方は簡単です。

①電池を入れる

②カメラを三脚等に固定し、ホットシューにドットサイトを装着しロックする

③適当な距離にある物体にカメラ側の映像の中心を合わせる

④ドットサイトをポップアップし電源を入れる

⑤カメラの映像と同じ位置に来るようにドットサイト側のターゲットマークを合わせる

これでドットサイト内の像がカメラに映るようになります。

野鳥等の被写体を撮影する距離で合わせると、実際の撮影時にずれが少なくなります。

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写真だとわかりづらいですがこんな感じに見えます(実際はもっとはっきり見えます)

 

良い点

実際に何度か撮影で利用してみました。

ポップアップ式で持ち運びが楽

使わないときや場所を移動するときはスクリーンを収納できるため、傷や指紋等の汚れを気にせずに持ち運ぶことができます。

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エアガン用のものなどは基本的にむき出し状態なので気を使いそうです。

 

明るいところでも見やすい

蓋部分が展開時に遮光の役割を果たすため、明るい野外でも非常に見やすいです。

 

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悪い点

SONYのホットシューに合わない

一番の問題はこれです。

SONYのマルチインターフェースシュー(MIシュー)にサイズが合いません。

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正確に言えば装着はできるのですが、ロックしても少し力を加えると微妙に左右にずれます。

せっかく照準を合わせても持ち運び時にずれることが多く、ドットサイトで見て撮影しても写真に収まっていないことがあるため非常に困ります。

 

まあこれはOLYMPUSというよりもSONYの問題の気がしますが……。

試しにLUMIX S1にも装着してみましたが、ずれることはありませんでした。

 

位置調整ダイヤルがずれる

これも問題です。

ダイヤルが絶対位置仕様となっているため、電源OFF時であっても動かすとターゲットマークがずれます。

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軽く触っても動いてしまうため、持ち出すたびに再調整が必要となってしまいます。

もう少しダイヤルを重くするかロック機構が欲しいところです。

 

まとめ 

悪い点が許容できないと厳しい

今回は「OLYMPUS ドットサイト照準器 EE-1」のレビューでした。

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良いところもありますが悪いところが目立つので、正直あまりおすすめはできません。

ドットサイト自体の性能については問題ないため、悪い点が許容できる方であれば大丈夫かとは思います。

 

使用している方も多いと思うのですが、今回のような問題が聞こえてこないのが謎ですね……。